今回はセルの表示形式で分数を表します。通常の表示形式の分数同様近似値になります。ユーザー形式では帯分数だけでなく仮分数も利用できます。通常正確な数(分数)を近似するのに小数を使いますがここでは近似値分数を取り扱います。
ユーザー定義の分数について
ユーザー定義において分数は日常でも一行に分数を収めるときに使う/を使います。

整数と同様0や#や?でスペース挿入を使えますが一桁の場合は関係ありません。
#/#のように分母部分1個の場合は分母1桁の範囲で近似されます。
表示される形式も一行にまとめられます。\(\frac{4}{3}\)は4/3に\(1 \frac{1}{3}\)は1 1/3のように表示されます。
上の表では#のみですが半角スペースの前に書かれている部分は整数部となりこれがあると帯分数になります。逆にない場合は仮分数となります。

#/##のようにすると分母が最大2桁になります。分母1桁に約分できるときあるいはより近い近似の時は1桁で表されます。その際#の代わりに0を使った場合は0が補われ?を使った場合は半角スペースが補われます。
分母を固定する

上の表のように分母部分に整数を入れると分母を固定して分数表示にできます。
例えば、?/9であれば分母を9に固定できます。当然のことながら、その分誤差は大きくなります。
無理数の近似化
これまでの表でも円周率\(π\)が例にありましたが無理数を分数に近似して暗算(あるいは手計算)をしやすくすることはあります。表計算ソフトで暗算や手計算のことを考えることは違和感があるかもしれませんが覚えておくといいでしょう。実際に\(π=\frac{22}{7}\)で近似していたこともありました。暗算する際\(\frac{22}{7}\)を使う人もいます。
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